「痛ったー。」

「崖から落ちるとか……ついてない。」

「だよね。」

さすがに痛くて仕方がない。

頭を整理したところで、楓也が問いかける。

「こっから、どうする?」

帝翔も続けて言う。

「結構高いから登れない……から、どうしよう。」

「てか、ここどこだよ!」

口々に話す。

「地図を見ても、もう分かんないしね……でも、誰にも気づかれない可能性だってあるから、あっちの方とか行ってみる?」

蒼麗が、提案する。