冗談ではなぐクマ゙だ。

皆混乱して言葉が出てこなかった。

それに、足が震えて動かないので逃げることもできない。


すると―――


クマがいきなりこちらに向って、走ってくる。


ギャ―――――ッ!!

その瞬間、一斉に皆叫び出し震えた足を思わず動かし逃げて、逃げて、逃げまくる。

パニック状態なので地面を見るものはいなく、そのまま木や葉をかき分けながら進むと、全員崖から転げ落ちてしまった。

落ちると、さすがにクマは追ってこなくなり皆息をきらして安心する。