君のために僕ができること。

夜は明け、眩しい陽射しに目を細めながらあくびをして登校。

朝からきつい急な坂を越え、門に差しかかかるとざわざわしている。

「おい、見ろよ。秘女だ。」

「ほんとだ。久しぶりに見た。」

「てかさ、超美人じゃん!」

楓也も気になり、少し足早に歩くとまた、ざわつく。

「おい、見ろよ。今度は白星だ。」

「聞こえんだろ。てか、まじこえーよ。」

(俺もか。何が怖いんだよ。)

そして、やっと桔梗 澄海玲の後ろ姿を見ることができた。

それは昨日の、女子生徒。

しかし、顔は見れなかったが教室で見れるだろうと、あとにする。