しかし、二人とも動ずる事無く眠りにつこうとする。

それでも、龍樹は何がなんでも枕投げをしたいのか、もう一度―。いや。数回、枕を2人の顔面に投げつけた。

少し沈黙になり、龍樹が諦めかけた時―――、怒りMAXの2人が龍樹の顔面に1発ずつ、勢いよく投げつける。

「痛っ!俺そんな強く投げてねーじゃ…………ひぃっっ!!」

調子にのりすぎて、2人を怒らせてしまった。
2人は龍樹に枕を何回も投げつけ、スッキリした面持ちで、布団に入る。

「ギ、ギブです。2人とも強すぎ……。普通の枕投げがしたかった。」


龍樹のその最後の言葉で、やっと皆眠りについた。

「「「おやすみ。」」」