君のために僕ができること。

「や、やめろ!お前には関係ないだろ。」
少し大きめな声で怒鳴り、ノート持って部屋を出て行ってしまった。

(あーあ。やっちまったー。)

龍樹の方を見ると、肩を落として顔を下に向けている。

「お、おい。大丈夫か?」

(落ち込んでるのか?珍しいな。)

「白星。俺……、」

(えっとー。なんて言えば…。)

「ま、まぁ、そんな落ち込むなって。帰ってきたら謝ればいいだろ。」

(こんなんでいいのか?)

「俺、俺さ。」

(あー、ダメか…。)

「俺ちょっとだけど……見ちまったんだよ。」

「あー、えっと。何を?」