君のために僕ができること。

「僕が……僕が昨日、星を見に連れて行かなければ……こんな事ならなかったのに。」
言っているうちに自分が情けなくなり涙が込み上げてくる。

「うぅ、ひっく、ご……め、ごめんね。僕のせいで。」

楓也は手で顔を隠し涙を流した。

すると―――

「大丈夫だよ。」
女の子は楓也の手を優しく握る。

「ほんとに、ごめんね。」

次は握っていた手を離し、楓也の頭を撫でた。

「よしよし。泣いた時、ママがよくしてくれるの。」

「僕が昨日、連れて行かなければ……僕のせいで。」
自分を攻めることしか出来ない。

「ううん、違うよ。私初めて海を見て、星を見て···とても嬉しかったの。だから、自分を攻めちゃだめだよ。」