楓也は何故か1人の女子生徒の名前を見つめている。

まだ、何も知らない、見たことない女の子。

その子の名前は、桔梗 澄海玲(ききょう すみれ)。

(どこかで会ったことのあるような気がする。)

そんな事を思いながら、教室に向かおうとすると、早速上級生に呼ばれた。

「おい!白星 楓也。お前の噂はかねがね耳にするが、そんなに強ぇのか?」

そしてもう1人、
「俺らが相手してやんよ。」

合計4人の上級生。

「教室行きたいんだけど。」
淡白に済ませる。

勿論、うまくはいかず
「はぁぁあ?てめぇ先輩に向かっての口の聞き方もわかんねぇのか?」

しかし、それを無視して歩き出す。

「おい。びびってんのか?強ぇってのはガセじゃねぇのか?」

「ほら、こっち来いよっ。」
そう言って、ブレザーをぐいっとひっぱられる。