それからというもの、その子とは仲良くなった。

女の子は定期健診があるので、その間楓也は本を読んでいる。

すると、窓の外から子供達が遊んでいる声が聞こえた。

「楽しそうだよね。」
定期健診から帰ってきて女の子は言葉をこぼす。

「私も外に行けたらいいのにな。」
悲しそうに続ける。

「行ったことないの?」

「……うん。お母さんが、体が弱いからダメって。」

楓也ば可哀想゙ただそれだけの感情で女の子に告げてしまった。
「じゃあさ!誰にもばれないように外に行ってみようよ!!」

言われると女の子も゙行きたい゙それだけの事なので承諾してしまう。
「うん!行きたい!」