君のために僕ができること。

数十分寝ていたがまだ、目的地には到着していない。

楓也が隣の2人を見ると、龍樹はまだ寝ている。

そして、澄海玲の方は――――――


真っ青な顔で遠くを見つめていた。

(どんなことしたら、そんな顔色なるんだよ……。)

不意に澄海玲の手元を見ると、読んでいたであろう本がある。

(……、本か。)


「……うぷ、」
苦しそうに口をおさえていた。


「だ、大丈夫か?」
心配になり聞いてみる。

「だ、だいじょ……うぷ。」

(いや、大丈夫じゃないな。)

「酔い止め飲んだ?」