「あはは。なんかむかつく〜。まぁいいや。さっき黛谷さんと琴坂さんに声かけて今摂賀呼びに行ってくれてるんだけど、役割とか決めるんだよ〜。」

「ああ。そうか〜、そういえばだな。」

「あと桔梗も呼ぶんだけど……。」
少し戸惑う龍樹。だが、澄海玲はヘッドホンをしているので何も聞こえていない。

「呼べばいいじゃん。」

「緊張するんだよー(泣)馬鹿野郎!」
赤面で言う。

「そうか。」
それだけの返事。

「いやいやいや。そこは協力するところだろー。」
ほぼ泣きつき状態で言われる。

「うーん。いや、ここは自分で行くんだ。」

(なんか、喋れねーからな。)

「そ、そうだな!」

(簡単な奴め。)

「じゃあ、先行っとく。」
そう言って、この場を立ち去る。