君のために僕ができること。

「楓也……。私を好きになってくれて、本当に……あ、ありがと。」

楓也はこれが最後になる予感がした。

「うそだろ。まだだ。まだ。
まだ、いっちゃダメだ。
澄海玲以上に好きになれるやつなんて、もう、いない。」

「う、れしいこ……と、言ってくれる……なぁ。」

澄海玲は最後の力を振り絞り、手を楓也の頬に当てる。

「わた……し、の、ケータイの……動画み、て……ね。愛……してるよ。」

楓也は頬にある手を握りしめ、涙を流しながら応えた。

「俺も、俺の方こそ愛してる。」

「うれ……しい。」