しかし、殴られても何も言わない。

ひたすら睨みつけるだけ。

3人の女子達は笑ながら、もう一発殴ろうとする。

――――――――が。

次の瞬間だった。

何が起きたかよくわからない。

一瞬のことすぎて。

(え……。何が、起こったんだ?)

3人は倒れている。

そして、澄海玲がこちらに歩いてきた。

楓也は急いで階段を下がって行く。

「危ねー、てか何だったんだよ。今の。」