゙頑張るね゙そう言ってから月日は流れ、夏になる。

休み時間、萌優と蒼麗はその事について話す。

「萌優〜。もう夏休み入っちゃうよ?
何の進展もないじゃん。」

「そうなの。LINEとかも交換してないし、話しかける事もできないし、夏休み会えないし……。どうすれば。」

しょんぼりしていると、蒼麗が何かを思いつく。

「仕方ない。ここは私が一肌脱ごう。
この後、昼休みに入ったら私が天瀬に夏休み、どっか行こって言うから。
わかった?」

萌優は目をうるうるさせながら、蒼麗に抱きついた。

「蒼ちゃん!ほんとにありがとうっ!」