あの日、キミが流した涙の先へ




二階の観覧席からの応援は止まらない。


見ているのはうちの学校と対戦校だけではなくて、今までに負けてしまった学校もいっぱいいる。


だからいつも以上に声を大きく出さないと、メンバーにも届かない。



「「ナイッショ!」」


わたしたちがシュートを決めると、相手もそれに対抗して決め返してくる。


走って、走って。


すぐにシュートが決まらない分、体力もどんどん奪われていく。


だからと言って、声を出すのをさぼったり、走るのをさぼったりして1つでも気を緩ませてしまったら相手にすぐにばれてしまう。


タイマーを見ると残りは1分。


わたしはコートのサイドからパスされたボールを取ると


「あと1分!もう1本決めるよ!」


自分を奮い立たせるためにもみんなに声を掛けた。


「「はいっ!」」


パスが回ったシュートはブザーが鳴る本当に直前に決まり第一ピリオドが終わった。