そのまま歩みを進めると上が見えて来て、川の方を見るとコンクリートに両手を付いて座っている椎原くんの姿があった。
いた。ちゃんと彼はここに来てくれていた。
「あっ、やっと来た。昨日の帰り道に『また明日』って考えてみたらあいさつなのか、ここなのか、それとも学校なのかよくわからなくてどうしようかと思ってたけど、来たね」
椎原くんも同じことを考えていたみたいだ。
考えは二人とも一緒だった。
「良かった」
わたしは小さくつぶやいた。
椎原くんがここにいてくれて。
そして自分が家にいることを選ばずに、ここに歩いてきたことが。
ゆっくりわたしは椎原くんのところに言って隣に座った。


