あの日、キミが流した涙の先へ





椎原くんの連絡先を知っているわけでもない。



だから確認するなら行くしかない。



彼はこんなわたしのためにって動いてくれているのに、たとえ自分が体調を崩したとしても待ってくれていたら……それは自分を許せない。



「行こ」



ここでぐずぐず悩んでるなら行ってしまおう。



いないならそれでいい。



そしたらすぐに帰って来よう。



わたしは階段を上って自分の部屋に行くと、制服に着替えた。



ちゃんとした約束をしたわけじゃないから期待はしないでおこう。



でも、もしも本当にそこに椎原くんがいたらまた話せたらいいな。