あの日、キミが流した涙の先へ




「お母さん……」



部活を辞めることになってから、一度も口を聞いていないし、ごはんも3人が別々に食べるようになっていたのに。



わたしの状況に気づいてくれて、お母さんたちをわたしは失望させてしまったのにこうして看病してくれたことを感謝しなければいけないなって思う。



今日だけ、学校を休もう。明日までにはきちんと治す。



わたしは布団を掴むと、もう一度ベッドに横になった。



そういえばここ最近ずっとうなされる夢ばかり見ていたのに、今日は何もみなかったし、一度も途中で目が覚めなかった。



これならまた眠れるかもしれない。



わたしは氷枕のほどよい冷たさを感じながらまた瞼をそっと閉じた。