それに、わたしは『なんで土手に今日来たの?』と聞いたのに話をどんどん変えられちゃって分からずじまいだ。
キっと彼にバレないようにそっと睨みつけた。
女バスのみんなと話している時はこんなことないのに、なんで椎原くんと話す時はこうなんだろう。
「分かったよ。別に逸らすつもりはなかったんだって。
今日、聞いたんだよ。クラスの女バスの子たちが4番さんが部活を辞めるって話をしているのを。
どうやったら4番さんが女バスに戻ってきてくれるだろうってずっと考えてたよ。
4番さんのことを思って泣いてる子だっていた。
大会も4番さんが出ないなら自分たちも引退でいいって、そんなことまで言ってた」
わたしの方を見ずに前を見ながら話す彼はそのまま話を続けた。


