寂しさを忘れよう~蒼太~

今から、1年前。俺はある女の子と約束をした。
その子の名前は、日菜。
そして、1年前のあの頃にした約束は……。

”僕が日菜を絶対守るから”

そんな約束、日菜はもう忘れているだろう。
じゃあ、俺も忘れていいのか?
いや、そんな簡単に忘れられるものではないはずだ。
日菜が忘れていたとしても、俺が忘れていいわけじゃないだろ。
しっかりしろ俺。(日菜が側にいないからと言ってへこたれんな。)
日菜とは約束を交わした次の日から離れ離れになってしまった。
日菜は全寮制の女子高に俺は、普通の高校に進学してしまった。
あぁ、日菜に会いたい……。
いや、いっそ日菜の事を忘れてしまえばいいのか。
そうすれば俺は、楽になれる。
そうすれば、この気持ちも忘れられる。
さみしさなんか忘れてしまえばいい。
それが出来るなら……。