ヤンキー女子 × 草食男子

仁人は黙っていた。

…引かれたかな?どうしよう!

ウザイ女って思われた!?

仁人はくるっとあたしの方を向く。

真っ赤な顔は、嫌だと思ってないことが

全てを悟っていた。

「っ…、僕が男ってこと、わかってます…?」

「…うん。もちろんだよ。仁人だから、

いいの。…いや、仁人じゃなきゃ、嫌なの。」

仁人はその瞬間あたしを強く抱きしめた。

* * *

あたしと仁人はあたしの部屋に入るとすぐに

唇を重ねる。何度も何度も、角度を変えて。