「東雲さんたちを倒したとはいえ、

やっぱり1人で喧嘩するのは危険だと思います。

だから…なるべく近くで

桜良さんを守りたいんです。

喧嘩は全然できないし力もないですけど

桜良さんを守りたいという気持ちは

大榎組の誰にも負けませんから。」

………もう、ほんと、バカ。

真面目な顔でそんなこと言わないでよ。

そう言うところが好きなのよ。

ここが学校じゃなかったら抱きついてたよ。

「桜良さん、顔赤いですよ?」

そう言う仁人の顔はすこし意地悪だった。

「…うるさいよ。」

これからはもっと近くであたしを守ってね。

大好きだよ、仁人。