あたしはとてもそんな乗り気じゃないんだけど

「大榎!俺らは大榎に用があるんだよ!」

て、ずーっと叫んでるから

外へ出ざるをえない。

「………めんどくさ。」

周りを見ると、他の人は顔を真っ青にして

あたしとも、隣高の外のヤンキーとも

必死に目を合わさないようにしている。

…もちろん、先生もね。

このままじゃうるさすぎて話にならない。

あたしは仕方なく外へ出た。

「よぉ、遅かったじゃねぇか大榎。」

「…アンタら、うるさすぎ。空気読めよ。」

「っんだと!?テメェいつも調子乗りやがって

バカにしてんのか!?」

「バカをバカにしてもどうにもなんないよ。

そんな時間無駄すぎて虫酸が走るわ。」

「ふざけやがって…オメェら、行くぞ!」

後ろから何人ものヤンキーがあたしに

襲いかかってくる。