そのままぼーっと歩いてると。

「桜良さんっ!?そっちは1、2、3組ですよ!

5組はこっちです!」

げ!?

仁人のことを気にしすぎか自教室である

2年5組じゃなくて3組に向かおうとしてた!?

馬鹿かあたし!

「あ、ああごめん。ゆかりに用があって。」

1組の大榎組に所属している子の名前を

とっさに出してしまった。

「ゆかりっすか?ゆかりなら今ー…」

「オイ大榎ォォォォォ!!!!」

………また来たよ。

窓から覗くといつものごとく、隣高の

ヤンキーの奴らが門の前でたかっていた。

「またあいつらっすか!懲りないっすね!

一発、やっちゃいましょっか?」

奈津はやる気満々で外へ出ていく。