ヤンキー女子 × 草食男子

荷物をまとめて裏口から出た。

「お父さん、お母さん…。

こんな娘で、ごめんなさい。」

あたしは家を出る前にそうつぶやき、

東雲家へ向かった。

14時。東雲家に到着すると東雲泰介は

笑顔であたしを迎えた。

「ついに…この日が…!待ってたぞ…!」

「…ええ。そうですね。」

感情すらないあたしはもうただの操り人形だ。

東雲組の長いはおりものを着せられて、

あたしはただただずっと無気力で

式が始まるまで座って待っていた。