門に立っていたのは、この前あたしが

5分足らずで倒した隣高の集団たち。

相手の怪我はだいぶ回復していた。

あたしは手にアザがあるから、

今日こいつらを相手にするのは難しい。

「…放課後まで来て、なんか用?」

「今日は喧嘩じゃねーから。報告だ。」

そう言って集団のうちの1人が

あたしにスマホの画面を見せてきた。

「っ………!?なに、これ…!」

そこに写っていたのは………

この間の倉庫で、あたしと同じように

椅子の上で手足をひもで巻き付けられている

…………仁人の姿が。