初めてだ…スラッと教えてくれるの。

何もかも初めてすぎて、衝撃が強い。

「仁人、ね。よろしく。あたし大榎桜良。

さくらって、呼んでよ。」

あたしは仁人に手を差し出した。

仁人は嬉しそうにあたしの手を握る。

「桜良さん、よろしくです。」

仁人は他の誰かとは違う何かを感じた。

これから、新しい何かが始まる気がした。