「ここまで頑張ったのに残念だったね。

大榎桜良、さよなら。」

もう、だめーーー…。

フラっと地面に倒れこんだあたしの元へ

東雲が大きな鉄の棒を持って走ってきた。

守れなかった…………。

そう思い目を閉じた、その瞬間。

ドカッ!!!

「いっ………て!」

カラーン、と鉄の棒が床に落ちる音がした。

………なにが、起こったの…?

あたしは数少ない体力で目を開けた。

後ろから仁人が思いっきり

東雲に蹴りをいれたようだ。