ヤンキー女子 × 草食男子

「あたしに触らないで。」

「へぇ…。こんな状況でも口答えできるなんて

相当いい度胸してんじゃん?」

そう言って、ずいっと顔を近づけてくる。

「やめて。離れて…!」

気持ち悪すぎる。

「顔が綺麗って言ったじゃん?

あれはあながちほんとなんだよねー。

言われたことなかったし嬉しかったでしょ?」

…は?ふざけてんの?

「嬉しいわけないでしょ。いいから離れて!」

唇が触れそうになった寸前。

「…お前、今の状況分かってんの?」

東雲は低い声で言う。