ヤンキー女子 × 草食男子

「冷めないうちに、食べちゃいましょ!」

「いただきまーす!」

「…いただきます。」

仁人のお母さんの料理はほっぺたが

落ちそうなくらいおいしかった。

* * *

「もう10時ですね…。そろそろ帰らないと

危ないかもですね。お開きにしましょうか。」

仁人は参考書を閉じて言った。

「今日は付き合ってくれて

ありがとうございました。

すっごい助かりました!」

仁人がそう言ってくれるならあたしも嬉しい。

「ううん、こちらこそ。」

あたしは荷物をまとめて立ち上がる。

「あら!もう帰るのね?また遊びに来てね!」

仁人のお母さんはあたしに手を振る。

「今日はありがとうございました。

ごはん、とってもおいしかったです。」

あたしは笑顔でお母さんにおじぎをした。