あたしはお前が好き

まぁ、お母さんがこう言うのは私の為だけどなんかまだなれない…。



お母さんは毎年家族の誕生日の時に主役の帰りを待つ間にご馳走を作ってくれる。



「はいはい、分かってるよ。

どうせ部活あるし。」




こう言わないとお母さん話長いんだよね。


「何騒いでるの?」



「あら、夏目あなた学校行ったんじゃないの?」



「うん、でも忘れ物したから取りに来た。

まぁ学校には間に合うし、誰かさんと違って余裕あるし。」



そう言うちょっと嫌みなこいつは私の妹の青森 夏目(あおもり なつめ)。



私と違って、頭が良くて、中学受験をしてものすごく頭の良い学校に行っている。



でも、スポーツは私の方が出来るからそれだけが唯一妹に勝っている事。



「じゃあ、私行ってくるね。

お姉ちゃんはそろそろ遅刻じゃない?」



あっ!

そうだった、私時間無いんだった。

今何時だろう。



恐る恐る時計を見ると…。



     ー午前8:30ー



「ヤバ!

もう遅刻!」



「バカ!

早くしなさい!」




お母さんが怒鳴って私を家から追い出した。



私も全速力で走って学校へ向かった。