あたしはお前が好き

「何?

どうしたの?」



私を呼んだのは、クラスは違うけれど同じ部活の友達だった。



その子の顔は少しニコニコしていてちょっとびっくりした。



「今日、部活無くなったから各クラス終わったらもう帰っていいって。」



その事だけ伝えるとその子は走って行ってしまった。



バスケ部は他の部活と違ってけっこう練習がハードだから皆部活が無くなると大騒ぎになる。



私も嬉しく、心の中でガッツポーズをしながら自分の席に歩いて行った。



「何か良いことあった?」



いつの間にか由里子は帰って来ていて私の席に座っていた。



「実はね。

今日、部活無くなったの!」



「そうなの!?

良かったじゃん。

じゃあ、今日は一緒に遊ぼうよー。」



由里子はノリノリで話してきた。



まるで、小さな子供のようだった。



そんな私も楽しみで仕方がなかった。


「うん!

行きたい。」



「うん、じゃあこの前出来たカラオケ行こう!」



「OK!」



私達は休み時間が来るたびにずっとこの話をしていた。