好きじゃないはずだった


「よしっできた」

クロスとボールをカバンに準備すると

「いってきまーす!」

「がんばってねー」

部活に向かう。


いろいろあったからなんか会うのが気まずい気もする・・・
けどまあ、ふつーにすればいっか


靴を履いてつま先を鳴らし玄関をでると唯が待ってくれていた

唯は水泳部だけど部活の日程がほぼ一緒だからよく一緒に学校に行ってる


「おはよー!待った?」

「いまきたとこー」

「よかったわー、いこっか!」




歩きながら昨日の経緯を話す

「は?一緒の部屋にいて何も無かった?ねえ、中学生じゃないんだからさ」

「いや別に恭介のことなんとも思ってないからー」

「でも恭介はどう思ってるかわかんないよね」

「あの人あたしにだけすごいひどい事言ってくるしむしろ嫌われてるかも笑」

「それはない、夏葵を見る時の目が愛しそうだから」

「なにそれきもい」

「きもい言うな、でも恭介だったらなんかあってもいいって思うことない?イケメンだし」

「どこがイケメンなの」

「いやあああああ、間違いなく学年トップではある」

「わかんねーなー」

「その言葉使いがほんとにたまに傷」

「ねー、自分でも思う笑」

「笑、じゃなくて」

「ま、いーじゃん!たのしいし!」

「どーゆーことだよ笑ほんとに好きだわー夏葵」

「え、なに告られた。」

「はいはい」


そんなこんなで学校についた

「じゃがんばれ!」

「夏葵もね!」


唯と離れて部室に向かうと青いユニフォームを着たサッカー部がいた

ユニフォームってことは・・・


「恭介!!今日試合だったの!?」

「え、あぁうん、でもめっちゃ寝たから大丈夫ー」

「そーゆー問題じゃないでしょ!!」


「は?何、、お前らどーゆーことだよ」


ああ、大声だったから周りがざわついて・・・


「あ、うん、とりあえずがんばって!」

それだけ言うと自分の部室に逃げ込む

はあ、もーどーしよ。試合とか聞いてないよ・・・

ごめん恭介・・・

でも練習はしっかりやらないと!

部室に入ると後輩たちが


「おはようございます!!」

元気な挨拶をしてくれた

「おはよー!」

わたしも急いで練習着に着替てウォーミングアップを始める。


そして遅れてきた先輩たちにも挨拶もする

ラクロス部の先輩は怖いことで有名だ
その1人に架純が嫌いな愛美先輩もいる

特に私は多分嫌われている。
原因はわからないけど挨拶を返してくれないのだ、私にだけ。

でも尊敬はしてる、愛美先輩はほんとにラクロス上手いし、エースになるくらいだから相当努力したんだろう。

いつか越せるようになるまで、精一杯練習するんだ。


「よっしゃ!やるぞーーー!」



基礎練習と、ゲーム練習を終えて顧問の先生が終わりの笛を鳴らした



「ねー夏葵、まだやってるねサッカー部。萩原高でしょー?強いよね多分」

隣にいた同級生のラクロス仲間がそう言って横を見る


「え?あ、ほんとだまだやってる」

恭介大丈夫かな・・・


青と緑のユニフォームが交わっている


恭介は9番だ、2年生なのに9番はほんとにすごい


ちなみに千颯はエース、10番。

千颯のファンっぽい女の子たちがキャーキャー言っている


先生の話が終わるとあたしもファンの子達がいるところまで行く


うーん、負けてるな・・・

あたしもサッカーは少ししかわかんないけどそれぐらいはわかる


あたしたちの学校は1点
萩原高は2点

3点取られたらやばい・・・


がんばれ・・・


ボールの流れを見ているだけでハラハラする

寝たとはいえ、十分じゃないはずだ。


やってやるか


ファンの黄色い声を遮って





「青葉高校がんばれ!このやろーーー!!!!!」






あー、このやろーとか言っちゃう性格を直したい。



でも、いい感じかも。





さすが千颯、速いな




恭介も、寝不足とは思えない。
確実にシュートにつなげてる






よし!!!!2点。同点だ






がんばれ、がんばれ





心の中で唱える











あ!チャンス!!










千颯が恭介にボールを渡して
恭介が一気にシュートする













その途端、見ていた人達の声が大きくなり

大きくなっていたあたしの心臓の音は落ち着いたままドキドキしていた








はあ、、よかった・・・






「よかったね!」


「え!唯!いたの!?」

「いたよー、声かけたのに試合に夢中だから笑」

「ごめーんー!!でもよかった!」

「かっこよかったよねー」


恭介がシュートを決めたのはほんとにかっこいいと思った。多分生まれて初めて。



真っ先にあたしのところにきた恭介は

「このやろーじゃねーだろ。ま、さーんきゅ」


「がんばったじゃん」

「まあな」



あれ、千颯は・・・

ああ、ファンのところね



相変わらず人気だなー




ファンに笑顔で手を振って、あたしのところに来てくれると思ってたけどラクロス部のところに行ってしまった


なんでだろ?


「千颯先輩ってたしかさ、愛美先輩と付き合ってるんじゃなかった?・・・」

「え、まじか」

お似合いすぎるなそのカップル

美男美女。




勘違いとかはずかし!笑