ガタッ

「なんで…?」

いるの?あなたがここに…

私の目の前に現れた人はあの時の彼だった。

私がいきなり立ち上がったのをみんながいっせいにこっちを向くのが気にとめてる暇はなかった。


「美羅、私かえる」

「まって、星羅…!」

この場にいたくなかった。


あの人と同じ空間にいたくなかった。


何よりもあの時のことを思い出してしまって人前で泣きたくなかった