「この木箱にはね。一枚の紙が入っているのよ」
母親はその木箱を稀胡に手渡すと話を続けた。
「──この木箱はね、稀胡の15歳の誕生日に開けてほしいの。12時ピッタリによ。それを守ってくれないといろんなところでゴタゴタしちゃうから、必ず守るようにね?──この中に入っている紙には電話番号が書いてあるの。──次の誕生日は賑やかになるわよ」
そこまで一息で言い終わると、母親は稀胡の手を握って言った。
「稀胡、ごめんなさい。私は誕生日までには帰ってこれないと思うわ。・・・でもね、15歳の誕生日の日には──必ず会えるから。ここでは無い、稀胡のまだ知らないところでね...」
かすかに微笑んで母親は言った。
「私も離れるのは嫌だわ。でも私が行かないと...壊れちゃうのよ」
ごめんね、意味わからないわよね、と母親は言った。
「──稀胡。私も頑張るから、あなたも頑張るのよ?誕生日にすべてがわかるわ」
そこまでを言い終えると、母親は「さてと!」と言って立ち上がった。
「それじゃあ、稀胡。私は準備してくるね」
そして、またドタドタと階段をおりていった。
母親がいなくなったところで、稀胡は一人で考えていた。
──(お母さんが行かないと壊れちゃうって...なに?どういうこと?)
わからないことだらけだったが、久しぶりに母親の笑顔を見ることができて稀胡は満足だった。
母親はその木箱を稀胡に手渡すと話を続けた。
「──この木箱はね、稀胡の15歳の誕生日に開けてほしいの。12時ピッタリによ。それを守ってくれないといろんなところでゴタゴタしちゃうから、必ず守るようにね?──この中に入っている紙には電話番号が書いてあるの。──次の誕生日は賑やかになるわよ」
そこまで一息で言い終わると、母親は稀胡の手を握って言った。
「稀胡、ごめんなさい。私は誕生日までには帰ってこれないと思うわ。・・・でもね、15歳の誕生日の日には──必ず会えるから。ここでは無い、稀胡のまだ知らないところでね...」
かすかに微笑んで母親は言った。
「私も離れるのは嫌だわ。でも私が行かないと...壊れちゃうのよ」
ごめんね、意味わからないわよね、と母親は言った。
「──稀胡。私も頑張るから、あなたも頑張るのよ?誕生日にすべてがわかるわ」
そこまでを言い終えると、母親は「さてと!」と言って立ち上がった。
「それじゃあ、稀胡。私は準備してくるね」
そして、またドタドタと階段をおりていった。
母親がいなくなったところで、稀胡は一人で考えていた。
──(お母さんが行かないと壊れちゃうって...なに?どういうこと?)
わからないことだらけだったが、久しぶりに母親の笑顔を見ることができて稀胡は満足だった。



