竜宮城に帰りたい。




「あ…、ここ…」


昨日瑞季ちゃんに教えてもらった島だ。

確か…『浦島太郎が亀を助けた島』。


あれ、でも…
昨日となんか違うような…。


「あ!道が出来てる!!」

「気づくの遅。」

「う、嘘…。すご!やばくない!?
秘密基地みたい!」

「…お前……」

「へ?」


我に返り、晴の顔を見た途端、
思いっきり吹き出して晴はゲラゲラと笑った。


その様子を見て、自分が無邪気に感動していたことが急に恥ずかしくなり、
晴に掴まれていた腕を振り払った。


「なんや、怒んなや。」


目に涙を浮かばせながら言われても、
恥ずかしさは増長するだけだ。


「悪い悪い。

あー、おもろいのぉ」


「おもろくない…」


「ええやん。おい、島まで行くで。」


「は!?ちょ、待…」



抵抗する間もなく、晴はまた私の腕を掴んでズンズン海から浮かんだ道の上を歩いた。