竜宮城に帰りたい。




眩しい…


これ以上、あの人を見ていたらいけない。

目が潰されるような恐怖に襲われ、
私は大きな声でその喧騒を破った。


「…晴!!!」


私と目があった晴は、もういつもの晴だった。



「なんでお前、ここにおるん?」

「…す、スマホ。忘れた。ハハ…」

「アホやのぉ」


いつもみたいに私に暴言を吐くと、
晴は波打ち際から上がりこちらに歩いてきた。


それを見て、なんだかホッとした。



「晴は?
なんでまだここにいたの?
用事って…」


「お前に関係ない。」


「あっ…
うん。そだね。」



自分で聞いて自分で勝手に傷ついてどうする…。

私が黙っていると、晴は無言で私の腕を引っ張り歩き出した。



「え、何!?
どこ連れてくの?」


「もうすぐ時間やけん。」


「何の?」


「行きゃぁわかる。」



晴の大きい歩幅に加えて腕を引っ張られながら歩く変な体勢で、
付いて歩くのがやっとだった。