くせで…つい思考がトリップしてしまった…!
私は慌てて立て直そうと、とっさに
「お元気で…」
と言って、袖にはけた。
あ、危なかった~!
「ちょっとくらいミスしても大丈夫!」
「澪ちゃん、すぐ次だよ!」
クラスメイトみんなに励まされ、
私は大きく頷いた。
最後は村に帰ってくるシーン……
村に戻ってきても、知り合いが誰もいなくなっている浦島太郎。
「"どうして誰もいないんだ…!"」
寂しくなって、思い出したのは玉手箱。
「"乙姫…俺はどうすれば……。
この玉手箱にその答えがあるのか?"」
玉手箱の中にはドライアイスが入っている。
箱を開けて、煙が少し広がったら、
暗転して、クラスのゴリゴリの男子と入れ替わる予定だ。
「"乙姫…君に…会いたい…"」
ふと顔をあげると、一点に視線が吸い寄せられた。
晴……。
晴だ!!
相変わらずの仏頂面。
長袖着て、おとなしく座って劇見てるなんて、変なの。
今まで見ないようにしてたのに、
つい見つけてしまった晴の姿にいとおしさが込み上げた。



