見ててね、早月、晴。
私が本当に成長した姿。
「早月、安心して見てて。」
「ごめんね。ありがとう…」
早月は青い顔で弱々しく笑った。
「やっぱり、澪は優しいね。」
「え……
そんなことは……」
「優しいよ。ずっと思ってた。
でも、いっつもそう言うと、苦い顔してたから…澪。」
気づいてたんだ…
「私は本心から優しいって言ってるんだよ。」
「ありがとう。」
「それに、最近の澪はかっこよくもなったね。」
「え?」
「さっき手を挙げた姿、
今まで見た誰よりもかっこよかったよ。」
「……。」
それは、今の私にとって最高の誉め言葉だ。
私の憧れである早月にそんな風に誉められたら、
身体中から力がみなぎるくらい元気になる。
「澪。お願いね。」
「うん!!任せて。」
私は急いでメイクをして、台詞の最終チェックをした。
晴が来てる。
姿を見た訳でもないのに、私の鼓動は緊張と高揚で速度を早めていた。



