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翌日ーーー


コンコンッ
「澪~」


「祐くん、晴。おはよう。」


「おはよう!」
「はよ。」


二人は挨拶を返すと、
今までのように穏やかに笑った。


もうすっかり気まずさはなくなっているようだ。


というか、あれ?

二人、制服着てる…!




「なんで制服着てるの?」


「ああ、今日俺らの学校、登校日やけん。」


「え、そうなの!?」



じゃあ遊べないかな…。



「お前も来よんな?」



がっかりしたのもつかの間、
晴は私にそう尋ねた。



「…っ、いいの…?」


「さぁ。」


「多分ええと思うよー。
来たらわ?」



祐くんが補足し、にっこり笑った。


二週間前だったら絶対に行かない一択だったけど、

私はもう変われたんだ。



「行く!!」



私の勇気が少しでも私の成長になればいい…。