翌日ーー



晴と祐くんは、いつも通りおばあちゃん家の窓ガラスをノックした。



「晴…祐くん…」


「おはよう、澪!」

「……。」



相変わらず晴は仏頂面で私の挨拶を無視するが、

祐くんはビックリするくらいいつも通りだ。


お祭りの日、変な別れ方したから、

私とも晴とも気まずくなると身構えていたのに……


晴に答えを求め、言葉を探してもごもごしていると、

晴はふーっとため息をついて口を開いた。



「この一週間で仲直りした。」


「えっ!あ、そう…なんだ!」



祐くんも明るい笑顔で口を開く。



「せや。納得いかん部分もあるがの。

こーゆー時は晴、言っても聞かんけん。」


「ふふっ…そっか!」



私は嬉しくてつい笑ってしまった。