竜宮城に帰りたい。





先ほど晴たちと別れたところに戻ると、
晴が一人そこにいた。



「晴、瑞季らは?」


「知らん。
瑞季が勝手に怒ってちゃっしゃげて行きよった。」



晴は舌打ちをすると、私たちから目をそらした。


なんでかは知らないけど、
瑞季ちゃんとケンカになったみたいだ。


こんなことになったのも、
私が調子に乗って瑞季ちゃんをかばったりしたせいだ…。



「晴…何があったの?」

「関係ないが。」

「でも…瑞季ちゃんがそんなに怒るなんて…」

「なんや、ぽっと出のやつが分かったげな口利くなや。」

「おい、晴!」


祐くんが晴の服を掴みあげた。


「祐くん…!」


な、なんで…

こんな風になっちゃうの…



「なんや澪のことかばいよって。

お前ら、もしかしてできとんな?」


「は?」


「所詮よそもんの女に惚れてどないするん」



祐くんの我慢がぶちっと切れた音がして、
私はとっさに晴の腕を引っ張った。