もうすぐ夏休みだ。楽しい楽しい夏休み。海に祭りに宿題。盛り沢山だ。そんな夏休み、もちろん普通に始まらなかった。
妄海痴夜の処罰は4週間停学。
それは二学期からになった。
ー終業式終了ー
「妄海さん!今度こそ答えなさい!犯人を潰そうとしたのでしょう!?」
「うるさいなあ。少しは黙らないと、喉が枯れて夏休みも楽しく無くなるよ。」
「わたくしは妄海さんの為にきいているんですのよ!」
「私の為?」
「そうですわ!」フフン
「それを聞いて私のため?頭おかしいんじゃないの?その話に私にとっての得はない。」
「ありますわよ」
「なら言って」
「クラス全員敵になる。ですわ!」
「は?」
「だって、妄海さんは静かなのがお好きでしょう?」ニヤニヤ
「好きだけど、なんで?」
「好きならば、クラスメイト全員に無視される方が静かでしょう?」ニヤニヤ
「ねーねー、どうしてそんなことするの?(❁´ω`❁)」
「河崎さん・・・勝手に首を突っ込まないでくださいまし!」
ザワザワ
ザワザワ
ザワザワ
「河崎さん凄いね」コソコソ
「そうだね」コソコソ
「・・・八夜どうしたの?いつもなら無視していいのに」ニコッ
「え?だって、痴夜ちゃんが不利に見えたからかな!」ニコッ
「・・・それほんと?私この状況楽しんでたけど」
「ウソじゃないもん!۹(◦`H´◦)۶プンスカ!」
「あー、ごめんごめんって、」
「妄海さん?勝手に話を断ち切らないでくださいまし!」
「八夜、帰ろう?」ガタッ
「うん!」ガタッ
「じゃ、皆さんまた9月」ガラガラ
ピシャッ
「妄海痴夜・・・許しませんわ!」
数日後
1通の手紙が1-A全員に届いた
『皆様お元気でしょうか?今回はわたくしの家でパーティーをしようと思っておりますの。暇な時間があればどうぞご参加してくださいまし。日付は7月25日午後6時〜深夜ですわ。』
痴夜「・・・めんどくさ」
真衣「わっ、楽しそうだなぁ」
愛梨朱「真衣行きそうね」
八夜「痴夜ちゃんは行くのかなぁ?」
これが四人の手紙を見た印象である。
最も模範解答は真衣である。
元は普通の少女だし、あたりまえだ。
それ以外は可笑しかったりする。
ツーツー ピッ
「はい、妄海です 」
「あ、痴夜ちゃん?」
「八夜どうしたの?朝早いのに・・・」
「あのねあのね!パーティーのおさそい!」
「あ、あー。いくの?つか行きたいんでしょ?」
「行ってみたいんだ!」
「あの、八夜?声デカイ。鼓膜破れる。」
「え?ほんと?痴夜ちゃんごめんね!」
「で、行きたいんでしょ?いいよ。今回は一緒に行ってあげる。」
「ほんと!?たのしみだね!」
「じゃ、切るね。課題残ってるから」
「うん!ばいばい! 」
ツーツー
「はあ、相変わらず元気だなぁ、八夜は。」


