え、八夜？八夜のよこにいるのは、私の目の前にいる男とは別の存在？意味がわからない。敵は、一人だけだったはずだ。しう認識されているはずだ。待て、冷静に。冷静になるのだ。そうすれば理解出来るはず。今までだってそうだったじゃないか。そうだ。まずは目の前に入る生き物を倒す。それだけだ。

そうだ。冷静に。的を定めて。確実に。

ﾄﾞｽｯ ｶﾞｯ

血飛沫が飛び散った。
驚いてたのは、八夜だった。
でも、どうでもよかった。
八夜に銃を突きつけていた奴も、
軽く叫び、仲間の名前を呼んでいる。
どうやらこいつの名前らしい。
まぁ、どうでもいいか。

あとは、八夜に銃口を向けていた奴だけ……
ゆっくり後ろを振り向くと、警察が居た。数人程いた。全員、私に銃を向けていた。八夜は保護されたらしい。その点は許せたが、八夜を殺そうとしていた奴が気に食わない。ゆっくりと、ゆっくりと警察達に近付く。
警察達は少し後退りしながらも、こちらに銃を向けている。
そしてさらに近付く。もっともっと。さらに近付く。まだまだとおい。あと２秒。2秒で済ませる。

さぁ始めよう
走る走る
そして飛ぶ
蹴る
殴る
相手が打ち始めた。
避けながらも警察の顎に肘を強く当てたり、蹴ったりして、かなり折れたはずだ。もう私の勝ちも当然。




撃たれない限りは。

バン

バババン

！？
銃声！？
逃げなきゃ
八夜を探さなき

クラっと目眩が して き た
あっ、足が
フラつ、い て、
視界、 が