「そっか、見ちゃったんだね。悲しかったでしょ?」

私の頭をポンポンなでてくれる。

「希実、私気づいた、流星のこと好きだったみたい、
何でだろ、さっきも泣いたのにまた涙が出てきたよ」

       気づいた時には遅くて

君は一番近かったのに、今じゃ一番遠くなっちゃったよ。

     涙なんて枯れるくらい流したのに

  君の隣には私じゃない誰かがいて、君は幸せで

 さよなら何てしたくなくて、でもしなきゃいけなくて。

「うぁぁぁん」一度ゆるめた涙腺は止まること知らなくて

私は何十分も泣いた泣いて泣いていずれ止まるのを待った