ベッドの上で上体を起こしてぼんやりしている私に、大きな手が伸びてくる。


布団をバサッとはぐると、押し倒されて顔が近づく。
火照った体が熱いほどだ。


「……熱、ありません??もしかして」


言ったそばからくしゃみが出た。


「そんな格好で寝てるからですよ………っ」


「うるせえよ」


言って唇を塞がれてしまう。
激しくキスされ求められる。


「…っ、ダメ、ですってば」


押し放そうとしても力が敵わない。力強く抱き締められ、体を撫でる。


―――改めて、初めて結ばれたかもしれない。