「結ばれましたよ」 「な………」 目を見開いて口をパクパクする。 少しは意地悪したかった。 「…嘘です。私もダメでした。なぜかわかりませんでしたが」 先生を真っ直ぐに目を見つめると、 「私も、先生じゃないとダメみたいですね。残念ながら」 ふわっ、と抱き締められた。 「お前を苛めていいのは俺だけだ。もう待たねえし、誰にも渡さねえからな。覚悟しろ」 微かに声が震えていた。 そういえば、あと半年、期限があったな。 ―――ま、いいか。