―――けれど。 「手術しても後遺症が残りますね。日常生活も多少なりとも影響はあるかもしれません」 数時間の手術後。 神妙な面持ちで執刀医に言われてしまう。 ひとまず一人で別室でレントゲンを見せられ説明を受ける。 先生は病室に運ばれて、まだ麻酔で眠っていた。 「ええっ!?そんなにまずいことになってるんですか!?」 「神経を損傷しています。うちでは手に追えません。申し訳ない。大手の外科病院をご紹介しましょうか」 言えない。 口が裂けても。 そんなばかな。