ああ、もう帰りたい。
神様!!


どさくさで飛び出して帰ろうとした私。
けれど私まで腕を掴まれてしまった。


「ああもう!!逃げんな!!つってるだろうが!!」


中に押し戻される。


「警備員に連絡してくれ、インターホンで警備員室に繋がるから」


「はい!?」


「早く!!」


って、ホンモノのストーカーですか???


「わかったから!!放してよ!!ほら!!返すから!!」


手に持っていた鍵を差し出す。


「……まだある」


「………何でバレてるのよ」


きれいな女の人はふて腐れて、大きめのバッグから鍵束を取り出した。


10個は、あった。


「他のも」


手袋やら、ビニール袋やら紐やら、何に使うのかよくわからない七つ道具が出てきた。