唇が。 触れそうだった。 いや微かに。 ―――触れた。 吐息が、かかった。 コンコン、 とドアがノックされ、 ビクッとなる。 「果奈さん??開けてもらえますか??倉庫に用が」 大蔵さんだ。 我に返って、 ガバッ!! と離れる私。 「はっ!!はいっ!!」 「また、来ますね」 耳元で囁かれた。 心臓が。 ばくばくする。 ―――どうしよう。 落ちたかも。