”喜雨” ”小夜時雨”
”青梅雨” …… ……
開いた真ん中辺りのページには、なんて読むのが正しいのかわからない単語がずらっと並んでいる。
ほとんど後ろに『雨』と入るので、きっと文字通りの意味なんだろうけど。
一枚後ろのページには『星』の入る単語がずらり。
その他のページもパラパラめくりながら見てみると、それぞれ意味のない言葉の羅列が書いてあるようだった。
各ページ、これといって統一性は無さそう。
えーと、これは一体?
まぁ、考えたってわからないものはわからない。
私は諦めてノートをパタンと閉じると、今度こそ高木くんを追い掛けようと早足気味に歩き出した。
その時────



